六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

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ネタがないので本の話 宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人 今野勉

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宮沢賢治は昔からあまり好きではない。とにかくわからない。


なんか純粋で勤勉で落書きのように詩を紡ぐ人のイメージ。


唐突な内容をインスピレーションと納得出来る人は好きなんかなと思うが、自分はそうではない。
自分の文学不適なことを思い知らされるのがキライな理由かも知れなかった。

 

なのに借りる。
宮沢賢治の代表作、春と修羅 永訣の朝 銀河鉄道の夜を賢治のその当時と、粗稿の進展から真意を読みとく。と、言う本。

 

HONSの書評で何となく読もうと思い予約したんだろう。コロナ前の事なので記憶は曖昧。

 

読んだ感想として、詩の解説と言うより暗号解読のドキュメントのような本。

 

賢治はなんと業の深い人なのだろう。業深すぎなので全く感情移入出来ない。
自分が合わない理由もわかった。


また昔授業で聞いた?永訣の朝の解釈って、苦しみがそんなレベルちゃうやん。
無力感とおそわったが、罪悪感とか、家族に対する裏切りの心境。塗炭の苦しみ。

 

また、賢治は詩と呼ばれるのを嫌い心象スケッチと読んでいたのですが、読者に全く理解を求めておらず、自分の平静の為に心のなかを吐き出してたのがわかっていきます。

 

銀河鉄道の夜についてもカンパネラ→とし子(妹)を覆す結論を出します。

 

ノンフィクションとしては面白いのですが宮沢賢治に思い入れがある人はもっとおもしろかったのでは…( ´△`)

 

相変わらず宮沢賢治は好きにはなれなかったが、文ストの宮沢くんはかなり違くないかと強く思いました。