刺さる本、刺さらない本ってありますよね。
今回は刺さりませんでした。
禅宗の僧侶の教える豊かになる生き方の本。
以前座禅の本やら、瞑想の本やら、まさしく迷走していた事があるので、なんか書評のおすすめで借りたのか?(記憶が曖昧みぃ)
執着しないように生きると、禅宗の経典から引用して話されるのですが、なんだかサラッとしてる。
著者は名刹の管長や金閣寺、銀閣寺の住職など何かエリート。さらに名家の出身らしく、そもそも捨ててもまだ残る感があるのか、言葉がさらさら流れるようで、残らない。
禅宗の座禅とか瞑想のようなカラダからココロを感じる活動には興味をもっていたのですが、ちょっと禅宗の教えの教条主義的な所が全面に出てるのも苦手な理由か?
地を這いずり廻りながらも執着を捨てたいとまでは行かないが、そう願う気持ちには引っ掛かりませんでした。
色々捨てたいけど捨てたら成り立たないから執着するんだよ!
ひとつだけ残った言葉が、
(執着しなくなったとしても、)「人としての温かみがなければ何の意味も無い」
修行の末に執着と言うもののを全て捨てれたとしても、人としての温かみが無いのなら全く意味が無い。
禅宗らしい二律背反な教えに、世界ってそんなもんだよねと少し共感した。
ちなみに座禅ならこの本のが面白かった。