六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

富士ヒルシルバーまであと47秒

ネタが無いので本の話 私本太平記 建武らくがき帳

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鎌倉幕府滅亡し、建武の新政が始まります。教科書でも有名な二条河原の落書き「この頃都にはやるもの、夜討、強盗、偽綸旨…」が出るぐらいの理念先行の失政になり、世の中の平穏は訪れません。

尊氏を危険視する護良親王との確執と、失脚。北条氏残党による中先代の乱と、弟正義の鎌倉からの撤退。天皇方との決定的な決裂に繋がる、護良親王の謀殺。

天皇方との決裂が決定付けられます。
次巻から更なる乱の予感です。


しかし、清水さんの本を間で読んでしまった影響で、尊氏の行動が深慮遠望ではなく、勢いで仕方なしだろ?、とバイアスかかって読んでしまうのは、普通の歴史小説の読み方と逆ちゃうかなと思うのでした。

…普通は歴史小説のキャラ造形にバイアスされ、歴史学に違和感をもつんだけどね。