鳥類の言語学習の研究を描いた科学ノンフィクション……の振りをした、人間とヨウムの純愛モノ。
鳥類は言語能力だけではなく、認識能力もチンパンジーや幼稚園以上にあることを様々な壁に立ち塞がれながら解き明かしていく過程を描くのですが、作者とアレックス(ヨウム)が共に切り開いて行く冒険小説にも読めるし、あくまでも研究対象とアレックスを扱おうとする作者だが、最愛の相棒であることは隠せないもどかしさを感じる恋愛小説にも読めます。
ヨウムに泣かされます。
いつか、鳥頭が利口なことを示す言葉になるかもね。
そういえば、恐竜の末裔が鳥類なのは、いまや常識になってきましたが、生き残りが恐竜帝国(ゲッターロボ)とか作るだけあって…
やはり鳥は恐ろしいな?(小さいときニワトリに追い回されて以降どこか苦手意識のある私…)
ちなみに翻訳が、なかなか良かったです。