新撰組モノは大体好きである。
新政府、旧幕府のしがらみの無い播州人なので、偏る理由はあまり有りませんが、薩長政権嫌いな半藤一利好きなので、どちらかと言うと旧幕府よりかな。
滅びの美学と言うより、時代の波に乗ったり抗ったりする人間ドラマが、作りやすいテーマなんやろね。侍ではないが故に、あり得ないぐらい侍らしく崖っぷちに突き進んでいく所に愛しさを感じるのだろう。
(最近の俺TUEE作品が苦手な所以。鬱々した世の中でカタルシスを求めるのも理解はするのですが)
ドラマやら映画やらでメディアミックスした作品で、そのようなメジャーには忘れたころに手を出します。
新撰組の吉村貫一郎は、人斬り寛一と恐れられる剣の達人だが、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれる矛盾したように見える人物。
彼に関わった人への取材と言う形(思出話)で、彼の本質に迫っていく体を取ります。
(永倉新八への取材による、新撰組血風録のオマージュにも感じました)
上巻だけでは、良い面しか見えない(見てない)思出話がつづられますが、何かしら釈然としない闇が見隠れ。
まだ下巻ありますしね。
吉村先生は、かなりウザキャラとして登場しますが、上巻読了時はかなり愛しく感じてきてます。さあここからどうなるか。
ちなみに動画でちょっとみた吉村貫一郎(中井貴一)と斎藤一(佐藤浩市)の斬りあいは、原作の空気感でてかなり良かった。
特に中井貴一はハマってるかな。