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ネタが無いので本の話 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 大木 毅

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優秀な前線指揮官は、優秀な司令官とは限らない。
なんか似たような話をよく聞いたりします。

 

大木さんの戦史もの。
なんちゃって戦車好きなので、砂漠戦、起動戦、悲劇の将軍みたいなイメージしかないロンメルですが、最近の戦史研究、歴史研究からのロンメル像として、面白かった。

 

非主流派の出身の為、肥大した功名心をもってしまう。
戦術レベルではとても優秀だか、幕僚統帥の教育を受けれずに、現場の活躍で出世したため、戦略や兵單戦に暗い。
プロパガンダ受けする経歴から時代の寵児となり、救国の英雄扱いになる。
また、ヒトラーからの寵愛と反駁後の悲劇の最後を迎える。

 

まあ、全部盛りな感じです。


平和な時代ならぱっとしない軍人で終わったのでしょう。しかし、時代に乗って、ある意味、耐えうる以上まで持ち上げられてしまった人の悲劇なんでしょうか。

 

キャラ的には共感は出来ないですが、色々考えさせられる一冊でした。