ローマ人の物語が始まります。
湿地帯に広がる七つの丘で構成されたローマに周辺からはみ出した男達が住み着いた所から長いローマの歴史は始まります。
当時、先進的なのは、ギリシャ周辺や、ペルシアなどの東方。ローマは見向きもされない僻地として、細々と力をつけていきます。
そもそもローマ人は人口も少ない弱小の勢力なのですが、周辺との争いのなかで、敗者も同等の市民として(奴隷狩が普通の時代に)取り込んで行き多様性を育んで勢力を伸ばしていきます。
また、行動原理を、宗教に求めたユダヤ人、哲学に求めたギリシャ人と並べて、法律に求めたローマ人は、ある意味実利をとって伸びていきます。
そして緩やかな王政をへて、共和制国家へと、変化していきます。