元 暮しの手帖 編集長の松浦さんのエッセイ集。
…と、言っても私はあまり知らない方です。
何となく書店の平積みで見て読んでみる。
生活とかファッションとか、いい話だけど共感は無いなとか思い、何だか村上春樹の主人公を醒めた目で見る感覚に近いと気付く。都市生活者は山タヌキからは一番遠い生き方やな…閑話休題
モノを書く話として、誰か宛に手紙のように書いていると言うのは、とても考えさせられる。
発想やアイデアはすむ場所や環境から生まれるのは迷信で、自分の記憶の引き出しから。
文書を書くと言うのは自分がまだかたっていないことが何かを深く考えること。
心を開かない限り何を書いても信用されないこと。
文書を書く行為は本当に難しく、辛いけど、書きたいことがあるから書く。
文書についての話だけでも読んだ価値ありました。
全体的に優しい目線で、角のない文章。
こんな文章には憧れますが、こんなダンディーには決してなれへんわ。
サクッと読めて心地よい読後感。こんなスマートにいきられねぇよ (`ω´)ケッ
…ってな方はダメかも