正直なんの話か判らないのだが、するすると読み進める。
村上春樹の小説に良くいる地味系(性欲はある)主人公の「僕」に、リアリティを感じられない怪しい登場人物達が謎の自分語りをする。
クミコ、笠原メイ、本田さん、間宮中尉、綿谷ノボル みんな怪しく、実在感が感じられないが、マルタとクレタに至っては冗談の様に感じるのも作者の術中なのだろうか。
裸の王様ではないが、「村上春樹が面白く無いなんて本読みとしてはダメだね」と言うような強迫観念で読まされていることも否めない。やれやれ。
純文学音痴のタヌキには、何が面白いか全く説明出来ず、先も全く予想できないが、次の巻を読みたいとだけ思ってしまう。
まだまだ、村上春樹を読むためのスタンスは判らない。
ちなみに一気に読みきれます。