なんだかんだ良く読む元外務省のラスプーチン佐藤さんの本。
ちょっと国際政治論系は多作の影響か新鮮味を感じないときもありますが、宗教関係の本は作者の興味がそっち系なこともあり面白い。
が、この本はタイトルから予想できない新潮講座のマルクス講義の一つ「ヘーゲル法哲学批判序説」の講義まとめでした。
ゼロからわかる前に批判やん!
講義内容は現代の宗教にかかわる様々なこと(ISとか)をマルクスの宗教批判から読み解く内容で面白かったのですが。
ゼロからはわからんかったな…
キリスト教(と言うか宗教)の構造で理解することと、合理主義と宗教の分裂などなるほどなポイントがあり楽しく読めます。
バルトとハーバーマスには興味が出ました。
講義なので本文はわかりやすいんですが、付録にヘーゲル法哲学批判序説が付いてるのですがこれはアホなタヌキにはワケわからんでした。ちなみにあとがきも本文より難しくて理解できんのですが…