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ネタが無いので本の話 我が友、マキアヴェッリ1 塩野七生

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マキアヴェッリと言うと、マキャベリズム(権謀術数主義)の語源となったり、「君主論」の作者であったりと、政治学やらリーダー論を齧ると必ず出会う(ネガティブ含め)ルネサンス期の思想家です。
(君主論はちゃんと読んでませんが…)

 

マキャベリズム」と言うネガティブな言葉や、謀略のイメージがつきまとうチェザーレ・ボルジアの元で働いてたような、「黒い」と見られる人物をあえて「我が友」と冠するのにとても引かれて借りてみる。

 

ちなみにローマ人の物語は6巻位で休止中だ(^_^;)

 

1巻は、マキアヴェッリの活躍する時代の前、フィレンツェが一番輝いていた時代の話。メディチ家のロレンツォの絶頂から、フィレンツェからメディチ家が追放。修道士サヴォルナーラが権力を奪い転げ落ち、同時にフィレンツェの繁栄に陰りがでるまでの物語

 

なかなかルネサンス期の世界史は文化面しか習ってないのと、宗教改革までをまとめて、中世として、括ってしまうので馴染みないですが、カトリック、この時期滅亡する東ローマ帝国神聖ローマ帝国、イタリア都市国家、フランス、スペイン、などのヨーロッパ大国など絡み多くて実は面白い。

 

更にこの話には出て来ないが、海洋利権やヨーロッパ北部のハンザ同盟とかも金融で繋がっており、中世暗黒時代などでは無く、世界は繋がってる。やはり世界史は面白い。

 

次巻から、マキアヴェッリが外交官として世に出て来ます。続きが期待大です。