六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

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君主論 

著者マキアベッリ

マキャヴェリズム(権謀術数主義)の語源となった政治論の古典。

それほど重量級ではなく、表現も平易、訳もこなれてるのだが、なかなか読みきれなかった一冊。久々に手に取るとスッと入った。

読みにくかった要因は、例にされるのが、ローマの歴代皇帝だったり、ルネサンス期の都市国家や君主国だったりと、ヨーロッパ史しらんと何の事やらだったのですが、十八史略を読んで春秋戦国をザックリ理解すると韓非子が捗るのに似て、塩野七生ローマ人の物語チェーザレボルジア或いは優雅なる冷酷を読んだ効果か、かなり捗る。さらに我が友マキアベッリで、冷徹な政治論者ではなく、職にあぶれて何とか就職口を探すために四苦八苦するイタリアのおっちゃんのイメージで微笑ましく読んでしまうのだった。

しかし内容は統治については現代にも通じるものがあり、リーダー論としても読める。下手なビジネス書より面白い。

やはり名著だな。


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