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ネタが無いから本の話 ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち[四] 塩野七生

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ユリウスークラウディウス朝の最後です。ローマ帝国の歴史はまだまだ続くのですが、カエサルから始まり、アウグストゥスが確立しつないできた世襲によるローマ皇帝の時代が終わります。

 

4巻の主役は暴君ネロとローマ皇帝屈指の悪名を持つ4代皇帝ネロ。

ある意味新鮮さのなかった歴史学者皇帝クラウディウスから引き継いだ若き皇帝。なんかティベリウスから引き継いだカリグラを思わせますが、案の定な顛末を迎えます。

しかし国家財政を破綻させたわけでもなく、国土を減らしたわけでもないが、皇帝らしくない振る舞いから、反対勢力を生みます。

それに対する疑心暗鬼から重臣の謀殺を行った結果、こんどは本当に元老院やローマ軍の離反が起こり、権力から追放され自死の道へ続きます。

どっちかと言うと極悪人まで行かない残念皇帝の一人なのですが、ローマの大火の際にキリスト教徒の弾圧を行ってしまったため、キリスト教の敵→後の西洋世界の敵に格上げになったようで、ある意味本人の功績以上の悪名を身に着けた幸運な皇帝?なのかも…。

 

 

※おまけ

ChatGPTで論文書いちゃう学生がいるようで、どの程度かけてしまうのか実験してみました。

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[INPUT]

ローマ人の物語文庫版20巻 悪名高き皇帝たち[四]の書評を書いてください。
書評の要旨としては以下の通りです
アウグストゥスの血族はココで途絶える
・無能ではないが、デリケートなフィクションである世襲制ローマ皇帝を務めるには能力が足りなかった
・権力とは何かに気づかずふるまったため、自殺する羽目になった。
元老院とローマ軍が権力の源泉と言うことに気づかなかった

 

 

[OUTPUT]

ローマ人の物語文庫版20巻 悪名高き皇帝たち[四]』は、ローマ帝国の歴史において、暗黒の時代とされる皇帝たちを取り上げた書籍です。その中でも、本書ではアウグストゥスの血族が絶えるまで続いたユリウス=クラウディウス朝の皇帝たちを扱っています。

著者である菊池良生氏は、ローマ史に造詣が深く、皇帝たちの生涯を緻密なリサーチに基づき、詳細に描写しています。本書では、ユリウス=クラウディウス朝の5人の皇帝に焦点を当て、その政治的・軍事的な活動や私生活などを紹介しています。

特に、本書で取り上げられた第4代皇帝ネロは、ローマ史上でも有名な悪名高い皇帝の一人です。彼は、無能ではないが、世襲制ローマ皇帝に必要な能力に欠け、権力とは何かに気づかずに自滅してしまったことが描かれています。

また、本書では、元老院やローマ軍が権力の源泉であることに気づかずにふるまうネロの姿が描かれ、その結果として自殺する羽目になったことが詳しく説明されています。

総じて言えることは、菊池氏の緻密なリサーチに基づく描写により、ローマ史の暗黒の時代であるユリウス=クラウディウス朝の皇帝たちの生涯がリアルに描かれている点が、本書の最大の魅力であるといえます。また、権力の源泉についての考察など、深い洞察力も本書の特徴の一つです。

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ちなみに菊池良生氏は中世西洋史が専門のドイツ文学、歴史学の学者さんです。

たしかに(中世)暗黒時代のローマ帝国だな…(それって神聖ローマ帝国やん!!)

それっぽく文章になっていますが、ファクトチェック必要なことがわかりましたね。