「ブルータス、お前もか」
シェークスピアのジュリウス・シーザー(カエサルの英語表記ですね)で有名な、暗殺シーンの台詞で、信頼していた人に裏切られる言い回しです。
ローマ史はあまりしらん人でもシーザー(カエサル)は裏切られて暗殺された人のイメージはあるのでは。
寛容を政策の柱に世界帝国化にひた走るカエサルの背中に、寛容を理解出来なかった暗殺者が刃を突き立てます。
カエサルを殺せば、寡頭政治に戻るはずとある意味楽天的刹那的に暗殺はあっけなく成功します。
しかし、暗殺で歴史の流れは決して戻らず、ただせき止められるのみです。
暗殺者は、カエサルを殺した「だけで」成果もなにもなく、惨めに粛清されていく運命となります。
ここから次の主役、初代皇帝となるカエサルの養子で、遺書にて突然後継者指名されたオクタヴィアヌスと、カエサル軍団の将軍であったが政治センスがなく後継者指名されなかったアントニウス、カエサルの愛人であったがやはり後継者指名されなかったクレオパトラの抗争が始まります。
クレオパトラは御しやすいとみたアントニウスと接近、オクタヴィアヌス対アントニウス・クレオパトラと、面白くなるのかと思いきや…色々あってオクタヴィアヌスは勝利します。
アントニウス・クレオパトラは愛憎劇としては面白いのでしょうが歴史の登場人物としてはちょいもの足らんのかね。
そしてローマ帝国と、歴史上の奇跡パクスロマーナ(ローマの平和)の時代に続いていきます