六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

富士ヒルシルバーまであと47秒

ネタが無いから本の話 ビギナーズクラシックス中国の古典 貞観政要 湯浅邦弘 

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頼朝も家康も好んだとか言う帝王学の古典(平安前期には日本に伝来していたので、一般教養だったのでしょうが)。

国史上最も安定した時代と言われる唐代前期を成した唐の二代皇帝太宗と家臣達の問答集です。上司と部下の関係やら、組織の経営、人材の探し方、育て方、後進の育成など、ビジネス書でもよくつかわれる定番のネタでもあります。

 

抜粋版のため、チョイスしてある説話と並びからさらにビジネス度が上がっていました。自己啓発本好き(自己啓発本を読んで、元ネタを想像してニヤニヤする悪い趣味…)にはたまりませんなぁ。

 

中国人の、建前は論語、実体は韓非子、本質は老子と以前読んだ安能勉の本にありましたが、この本は建前の系列です。頼朝も家康もこれを愛読書と言っておけば、まぁ間違いなかったのでしょう。

 

韓非子とか君主論に通じた上司はちょっと嫌やしね。

老子に通じすぎたら、隠遁してしまい上司ですらなくなるよ…)

 

仁者である建前が欲しい人には、ちょろっと読んで、貞観政要は当然読んでます的にふるまえるのでお勧めです。

(タヌキはこんな神経すり減らす生き方は無理です。面白いけど好きではない。)