闇は深くなる一方の終末へのものがたり
終わらない2つの朝廷の争い
共に戦ってきたトモガラ、主従、肉親の離反や変心
認めあえない親子の憎悪
新田義貞、高師直、北畠顕家、後醍醐天皇、光のみえない中で太平記の主役達は退場していきます。
そして、弟直義との決別と謀殺により、尊氏は半身を失い死へと向かいます。
わかってはいましたが、太平記の無情の終幕。
しかし、この業深き物語の中で、地を這い生きてきた人達は、この闇深き世界で人間としての光を見いだして物語は幕を閉じます。
この見いだした光が我々にも続いてるのでしょうか?(連載された戦後という時代背景もあるんですが)
13巻と言う長い旅の終わりに、面白かったとも、がっかりしたとも違う、寄り添い続けた達成感を感じました。
万人にオススメ出来るかと言われると難しいですが、不思議と今の心境にあったのか、充足した時間でした。
通しの感想は、ちょっと時間を置く必要あるかな。