六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

富士ヒルシルバーまであと47秒

ネタが無いので本の話 私本太平記 風花帳 吉川英治

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10巻
中先代の乱での直義の鎌倉落ちから、護良親王の殺害。
尊氏東征と、中先代の乱の鎮圧。
鎌倉制圧からの建武政権からの離反。

新田義貞の撃破と、京都進軍。奥州の北畠顕家参戦と京都、兵庫での大敗。
九州への撤退。

 

今までの鬱憤を晴らすかのような怒涛の展開です。

 

この中でも、鎌倉で寺に籠っちゃったり、叡山攻めを躊躇し、義貞に大敗したりと、武士の世を作ると信念を持つキャラにしては、史実の迷走気味な行動に、吉川先生は大いに困ったんだろうことが読めます。

 

分かりやすい義貞や、不幸キャラにしやすい正成と比して???な尊氏。

 

しかし、この本が書かれた時代から、この意志の強そうな男が尊氏と思われていたので、なんだか分裂気味な感じです。


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※現在は、この絵図は足利家の執事 高師直とされています。

 

因みに前読んだこの本なお陰でゆるーくツッコミながら読めるので、あまりストレスは無く。また尊氏殿流されてるよと生温かく見守ってます。

 

pon3.hatenadiary.jp