ヤン・フスははじめは乙女戦争の題材としてしか知らんかったのですが、最近読んだの佐藤さんのキリスト教シリーズで気になったので読んでみる。
カトリックの世俗化、堕落が進んだ時代背景と教会の伝統(階級化)から脱却し、聖書のみを掲げる徹底した民衆中心の平等主義に。
その結果の弾圧とフス戦争の勃発。
世界史の教科書ではカルヴァン、ルターしかメインで捉えませんが、その前段階として、血で血を洗う出来事について知りました。
が、ここまでは序盤で、この本はフス戦争後のチェコの宗教家フロマートカ(佐藤さんの専門らしい)の神学の話に。
権力と宗教。知性と非合理。基本アンチヒューマニズムなキリスト教。
民族と宗教改革。ナチスと神学。共産主義とキリスト教。性悪説のキリスト教と性善説の独裁政治。
などなかなかテーマは多岐で面白いが、引用されているフロマートカの著述は素養の低いタヌキには難しすぎた…。
福音の考え方が???
これは頭で理解しようとして感化されていない非キリスト教だからなのか。