六甲タヌキを待つ銀のリングなどない

富士ヒルシルバーまであと47秒

ネタがないので本の話 忍びの国 和田 竜

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嵐のリーダー主演で映画化もした、歴史小説
第一次天正伊賀の乱を忍者バトルものとして描いてます。
テンポ良く読めて、バトル描写もスピード感がありながら、映画的なわかりやすさもあり、面白い。

多分一般的には。

 

 

(以後、ネガティブな私見

 

…と、素直に感想出来ないのがもどかしく。
和田 竜作品は、のぼうの城は素直に面白いと言えたのだが、少し違和感があった。
村上海賊の娘については途中でギブアップ。本作を読んで少し違和感の正体がわかったような。

 

歴史小説は歴史書や無いのであくまでも登場人物の造形はフィクションですが、現代モノと違うのは造形の「らしさ」と思い、其を期待して読んでるのでしょう。


あくまで「らしさ」なのですが、それが読者をその時代(舞台とも言えるか)の中での傍観者と言うべき立ち位置に誘うと考えます。
ある意味、現代の我々と似ているが違う登場人物の有り様に心を動かされるのでしょう。


で、この本ですが、主役の無門のキャラ造形が現代バトルもの臭が気になって、入り込め無くなりました。一人だけ違和感。

のぼうの城ののぼうさまはそれほどでもなかったですが、村上海賊はダメでした。


あくまで好き嫌いの次元なんですが…


鎌倉殿が良いと思うのは現代劇のセリフ回しながら、登場人物のキャラ付けがしっかり中世アナーキーさを感じさせるへんかな。

三谷脚本恐るべし。