本
ローマ人の物語が始まります。 湿地帯に広がる七つの丘で構成されたローマに周辺からはみ出した男達が住み着いた所から長いローマの歴史は始まります。当時、先進的なのは、ギリシャ周辺や、ペルシアなどの東方。ローマは見向きもされない僻地として、細々と…
久々にローマ人の物語に手を出してしまう。ハードカバー版で重量と一冊の分量に敗退したのだが、文庫版でリベンジ。 一冊を読みきれる時間と重量で自分にはこちらが向いているなと。世界史のベースも以前よりついたのか、前よりは理解が進んで頭に入りやすく…
青いプジョー306を走らせ …たりは、せず、歩いて、 横浜の住宅街を駆け上がった場所の、図書館のリサイクル本のコーナーで僕はこの本と出会った。 一目で気に入ったこの本を、カバン(安物のバーゲンものだ)に放り込むと、帰路を急いだ …やはり徒歩で …ちゅ…
読書家への啓蒙?と言うと必ず出てくる、近代ドイツの哲学者ショーペンハウアーの小編。 光文社本は表題の「読書について」と「自分の頭で考える」「著述と文体について」の三編が掲載されています。 メジャーな古典なのでタヌキも一度は読んでますが、久々…
ハムスタースピンの福田さんの本。 最近のペダリング迷走の中で、友人と話してた話題を元に色々情報を探してますが、体幹、股関節の考え方が近しいなと感じて読んでみる。(サイスポの動画はサクッとしすぎますが…) ペダリングの理論とからだの使い方の説明…
ワークライフバランスで有名な元東レの佐々木さんの本。 働く君に贈る25の言葉(後輩に貸して行方不明)、定時に帰る仕事術(当時の課長机に有ったのを借りて読む)、40歳を過ぎたら働き方を変えなさい(図書館かな?)とか、読んでたからなのか、とても既読…
南朝は、現実を顧みない天皇親政であったため直ぐに瓦解した。やら。姦賊足利政権の北朝に対して正統て、臣下の忠義があった。やら。戦前の皇国史観に正負に囚われてしまい。研究の進んでいなかった南北朝期については、最近古文書研究の進展により、とても…
中世史は面白い。特に最近は清水克之の本の影響で、民衆史が面白い。明治以降自由平等の考えが広まるまで、農民は虐げられるイメージはガラガラと崩れてます。著者はその師匠筋にあたる研究者です。 戦国の世では村も城を持っていた。農民たちは自分達の生命…
タイトルは何かと聞いたことがあったのだが、今まで読んだことのない本って結構ありますが、SFとしては一番がこれでした。 最近の乱読の一環でとうとう手を出す。(そんな大げさな…) 35年前の作品は古典って言うんかな? ラノベ調の翻訳の親しみやすさ…
文ストの太宰さん表紙版(角川文庫版)だったため、帰省するときの娘様へのネタで借りたのだが(しかし娘様は江戸川さん押しだったようだ…) 登場人物の誰一人として感情移入できない不思議な小説(解説で角田光代も若いときははそうであったと書いていた。…
火山学の鎌田教授の本。勉強方や書評でも有名ですね。 この人の本は何度か手に取ったのですが、あまりにも強い目的意識に怯み、ちょっと苦手だったりします。私は少しは遊びが無いと辛いのです。 とは言え、こんな本の海を漂う時の取っ掛かりとして、ブック…
古典SFは、私の弱いジャンルです。なので、幼年期の終わり 初読です。 人類が宇宙開発に血道をあげていたとき、突如として現れた巨大宇宙船により、人類の主権は失われます。 なんの予備知識も無く読んだので、巨大宇宙船の主オーバーロードと人類の戦いor知…
文スト好きの娘さんに、太宰さん好きなら読んでみたらと進めたので、改めて読んでみました。 あらすじや評論などは書き尽くされているので、書きません(書けません…)が、歳を重ねたら重ねたなりに、沸き上がる感情の違いを体感出来るのが読み継がれる名作た…
芥川賞取った、ピース又吉さんの小説。芥川賞とったメジャーな小説はあまり読まないのですが、最近のジャンルに制約を設けない方針で読む。 売れない芸人徳永が熱海のイベントで出会った先輩神谷に伝記を書くという条件で弟子入りする。天才的であるが人間味…
政治の表舞台から期せずして放り出されてしまった失意のマキアヴェッリ。 政治への復帰を目指して、著述活動に入ります。外交官時代からの書簡が名文であったマキアヴェッリは、政治の技術を著作で示すことで政治の世界に復帰しようとしますが、その有能過ぎ…
マキアヴェッリがノンキャリア外交官になってから、政権転覆の煽りを受けクビになるまで。 名家の出身でも無く、大学出でもない無名のマキアヴェッリがノンキャリアながらフィレンツェの外交官に抜擢され、ワーカホリックの如く、国際政治に邁進します。 マ…
マキアヴェッリと言うと、マキャベリズム(権謀術数主義)の語源となったり、「君主論」の作者であったりと、政治学やらリーダー論を齧ると必ず出会う(ネガティブ含め)ルネサンス期の思想家です。(君主論はちゃんと読んでませんが…) 「マキャベリズム」と言う…
読了映画化してるのであまり書けない。 予定調和に破滅していくと言えば良いのだろうか。破滅に救いがあるように描かれているが、個人的にはそれは無いと考えてしまうので少し暗澹たる気分になる。 淡々と悲劇が消費されるのは、当時のカントクさまの他ガン…
今さらアニメ化するので、手を出す。学生の頃の作品だと思う。 (30年越しのアニメ化とあった。確かに大昔じゃ) 富野さん本は、読むのが苦行なことが多々あり、ずっと読むのを躊躇していましたが、コレは気持ち良く読めた。 戦闘描写は???な部分もあったが…
イン ザ スカイ サノ こと、佐野淳哉選手が勝利した、2014年全日本のノンフィクション。勝負に絡んだ各選手が何を考え、何を思い走っていたかをインタビューとレース展開で振り替える。 なんと言うか、ロードレースは人生そのもの。それをしみじみと感じられ…
久々にロードバイク本。チャリダーのドクターこと竹谷さんの本。 やってはいけない事をキーにサイクリストがおかす三つの間違いとして、フィッティング、ペダリング、フォームについて説明します(レースについてはオマケ) 全体として、世の中に溢れているノ…
タイトルからナンジャコレ感一杯です。あまり旅行もしないし、旅行記も読まないほうですが、高野秀行の辺境ものはなんだか気になり読んでしまう。 はじめての出会いが「世界の果てとハードボイルド室町時代」(中世歴史学の清水克行と共著)だったからか、好み…
ノンフィクションの面白さは知らない世界、下手したら知りたくない世界を覗き見て、多分役に立たないが、知識欲を満たす行為だからだろう。 まさにそんな一冊。アース製薬で害虫生産を行う部署(そんな部署が実家の程近くにあることが、すでに驚き)で飼育繁殖…
阪急 今津線6駅の間に繋がる優しい出会いの物語…と書くと少し恥ずかしい。 読んでいておっさんでも照れるラブコメ。だが、なんとも良い。 とてもハートフルで可愛らしい短編と見せかけて、隣の駅の話同士リンクして、物語がドライブしていくのがとても心地よ…
最新巻がつい最近でましたが、コレは初版が2011年だから、もう10年前なんですね。 ある意味、シリーズ最終巻。なんだかんだで読んじゃったよ。二つに別れた世界の結末。謎の少女の正体。SOS団最大の危機は。 色々とオチがついて、しかし青春は続く的に終わら…
分裂から続く3巻ものの2冊目長門を封じないと物語が動かなくなってると感じつつ、キョンの青春熱血ぶりに少し食傷しつつ、ハルヒが空気化しているのに涙する。 ハルヒすっかり舞台装置扱い。この巻では発動しないが。 根っこがハードSFの日常ラブコメか、日…
今更ながらシリーズ。 村上春樹に疲れたので、ベタなベストセラーを読んでました。 浅田次郎には、壬生義士伝で、泣かせの上手さに、やられたのと、健さん主演で映画化(見てないが)してるのもあり、泣かされるまいと、構えて読みました。 …が、 予告されたコ…
ネガ感想。最後まで解らなかった。二つの物語がリンクするようで、なんかもにゃもにゃっと終わった。 いったい何の話だったのか、今一つ理解できなかった。スリリングであるシーンも、なんか淡々と。鬱々した気分のみ伝わる…読後感も爽快でない。 村上春樹は…
ハードボイルドと言うより、ギブソンやスターリングのサイバーパンクに近いような雰囲気だが、よくわからんテックワードで幻惑してくる訳では無いのでちょっと違うかも。 村上春樹的な主人公による、一人称、修飾多めな文体で、村上春樹の本だなっちゅうのは…
村上春樹チャレンジ中相変わらず村上春樹に向き合うスタンスはわからない。 短編集ですが、正直、どう読んでイイのかも、よく分からない。 主人公(主視点の私)以外の登場人物の希薄さが、なんか嫌な夢のよう。 ビール→飲む女の子→ねる生活→困らない な、あま…